2012年5月6日日曜日

Dior



ヴェルサイユ宮殿とクリスチャンディオール、それを究極的な線のモデルが身にまとって、、この上ない芸術的な要素がこの上ない美しい映像で描かれている。まさにエレガント、上質な、溜息がでてしまうような、大内順子氏も感激、なムービー。そして、王道なストレートな美を描いているようで、伝統へのオマージュと新しさが映像技法などによって、絶妙な具合でエッセンスとして練り込まれているあたり、流石だな、と思いました。

そして、際立つのが音楽のチョイス。デピッシュモード。このセンスはすばらしい、の一言につきると思います。本当にロケーションや映像の感じとバッチリ。

いいもの見せてもらいました、モデルさんも涙しているような感動が見ている人にも伝わるような最上質なムービーだと思います。


2012年5月5日土曜日

new



久々の更新です。いろいろなMUSIC VIDEOやジャケットビジュアルや 広告、CMなど、真心込めてお仕事している間に、もっと真心注入のすばらしい映像たち、やばい映像たちがラウンチされていたりしてましたー。

DIPLOの、言うまでもない絶妙な肉感的センスのサウンドは、とにかく超イケてるとおもうのですが、そのMUSIC VIDEOもかなりセンス切れ切れでいけてます。過去のMAJOR LAZOR名義での楽曲のMUSIC VIDEO、これ、とか、これ、(前者の方は出来上がる過程がなかなか面白いです)なんかもいけてます。



一方、DIPLOの映像とはルックは全く違う物ですが、こちらもイケてます。やっぱり思うのは、日本のクリエイティブは、映像に限らず、絵画、陶芸、製造業もそうですけど、とにかく内側に、そして洗練されていく方向性に進むような気がします。江戸の浮世絵しかり、京都の文化しかり、元々そういうことなのだと思います。

肉感的で外に向かうパワーや生命力、その真逆で内側の脳内の宇宙に繊細に向かっていくパワーや生命力。そういった超ドメスティックな素材をもとにして、それをだだ漏れ的にしておしまいにせずに、しっかりプロのセンスと技術がスパイスとしてしっかり効かせて完成度の高い作品に昇華させている点で共通点のある映像だと思いました。そして、希望とか、思い、みたいなものが伝わってくる、世の中にも良い影響のありそうな映像だと思います。そういう点で、両者が同じようなタイミングで出てきているのは、相応の世の中的な理由があってのことだと感じます。

後者のほうの映像は、ウタマロさんのセンスが、そのフィルターになっていて、キモいオタク臭が、kawaiiなフレーバーになっていると思います。

そして、こどもの日に、こどものような柔らかでストレートな感性は、クリエイティブの片隅でお仕事させていただいている私にとっても、とても大切な生命線なのだと感じました。




2012年4月14日土曜日

thundercat



引き続きCMやMUSIC VIDEOのプロデュース仕事で東京と長野を行ったり来たりしているうちに、東京では桜も咲いていつのまにか春がだいぶ来ている感じです。長野はまだですが、、、頻繁に行き来していると、季節感の軸がなんとなくブレて、いま、どの季節なのか、よく意識していないとずるずる行ってしまいます。

そして、このMVは、春だなーと思っていたら、思い出したムービー。エリカバドゥやフライングロータスなどとの親交も深い、LAのべーシスト、thundercatの楽曲。ムービーもLA的な、イイ感じのゆるセンスのナイスな感じ。カメオ出演しているアーティストコネクションもなんだかオシャレな感じです。ベースのセンステクニックも身体がソワソワしてくるような、、、イイ感じ。ちょっと前のMVですが、春を感じるムービーで好きですねー。

アルバムもおススメです。最近よく車でかけていて、長野の気持ち良い景色と春の陽気と合います。





2012年3月14日水曜日

DVA



サウンドの持っている静的で流れるような雰囲気と、映像がマッチしているナイスセンスなMUSIC VIDEO。何か複雑な技術とか、高価な機材とか、お金かけてなんぼ的な感覚で作り上げているというよりは、作り手の方の音楽の深い造詣とセンスで成立している映像だなぁ、と感じます。トラックのイメージが映像のお陰で一層膨らみを持って伝わる感じがするので、サウンド単体で耳にするよりも、曲の魅力が一層増すような気がします。MUSIC VIDEOは、時々、作り手の映像世界を半ば無理に音にはめ込んだようなものもありますが、こちらのMVは、一見作家性の高い映像のようでいて、曲のプロモーションとしての役割もしっかり果たしている、ナイスなムービーだと思いました。



リリース元のhyperdubもそうですが、ロンドンやヨーロッパを中心に渦ができている、こういう感じのサウンド、ダブステップなどの言葉では、到底括れないような、とても面白い進化を経ていて、様々な音楽とくっついたり、断片の影響を受けたり、と、アメーバのようで、引き続きウォッチしたいなー、と思っています。MiCRO FILMオフィスのある、長野佐久の自然の中で聴いても、とても調和するんですよねー。ジャンルとして固まって行くのではなく、どんどんアメーバのように進化を遂げて行ってほしいな、と思います。



2012年3月10日土曜日

Inside the Meltdown



昨年の震災から1年がたって、きっとテレビでは、特番やドラマなどがオンエアされるタイミングなのかもしれないですが、CMやMUSIC VIDEOのプロデュース仕事の時以外は、ほとんどテレビも見なければ、テレビモニタも見ないので、その辺のことはどうなっているか良く分からない。

ただ、当時、震災直後は、とにかくテレビをつけて見ていた。しかし、1週間、2週間、と時間が経って、番組の内容も、フラッシュニュース的なモノから、徐々にショートドキュメンタリとか、検証とか、討論みたいなものに移り変わって行くにつれて、いつもどおり、ほとんどテレビ番組を見なくなった。どういうわけか、特にドキュメンタリなんか、見ているとイライラするし、検証番組などは、何がどうなっているのか余計に分からなくなって行く感じがしたからだ。あまりにも身近で巨大な危機すぎて、いつもの「オハコ」なドキュメンタリの作り方では、到底処理できる情報ではないし、客観的な視点なんて、そもそも持つこともできなかったからかもしれない。既に機能不全に陥っているメディアにそれを求めても仕方ないし、こういう風にそこに、批判的論調で触れることすら前時代的で、恥ずかしい気分さえしてしまう。

一方で、こちらのBBC制作のドキュメンタリは、長尺であるにもかかわらず、スッと腑に落ちる内容で、あまりイライラしなかった。ライティングや映像トーンなどの美的センスも配慮されたつくりになっていることもあるかもしれないが、クールで客観的なのが良いのかもしれない。管首相がヘリで現場に向かった理由も腑に落ちるし、比べると、当時の国内の報道は、子供の泥仕合みたいなものだったのだな、と感じたりして、それがイライラの理由だったのだと思う。きっと当事者は無意識のうちに、内側でしか通用しない超前時代的プロ意識を持って、誇って排出してしまっていたのだろうと思う。手当のしようは無いと思う。お金を出す広告主がいなくなるまで、継承されていくのだろう。

振り返って、私はCMやMUSIC VIDEOプロデュースといった、同じテレビ画面からオンエアされるコンテンツとは言え、仕事分野がだいぶ違うのですが、一連の件で、お陰でコンテンツづくりやプロデュースに関して、気付きがいろいろとありました。今後の仕事に反面教師的な良き影響が出せればいいな、と思いました。

2012年2月18日土曜日

コントラスト



ニュートラルな質感と、細部まで作り込まれたディテールの相反する要素が同居しているCGモデルにサウンドのシーケンスと連動した動きをプログラミングさせて、オートマティックダンスをしているMUSIC VIDEO。計算の結果、サウンドと連動しながらもアクシデント的に発生する動きなどが、生身の人間らしくもあり、全く人間らしくもない、そんなアンビバレントな要素が一緒になっている大変coolなムービーだと思います。そして、サウンドと映像それぞれで楽しむよりも一緒に楽しんだ方が、そのすごさが何倍にもなる作品だと思います。

CMなど、現在の商業世界での、実際のCGの現場では、納期が少ないから実写じゃなくてCGで、とか予算がないので、実写の代替素材としてのCG活用、といった、完成してようやくゼロ地点、といった埋め合わせとしてのCGという使われ方も多いので、その世界どっぷりだとどうしてもCGそのものの表現の魅力が分かりづらくなってしまうのですが、この作品のように、CGは、現実世界ではなかなかイメージできないような飛躍したイメージを表現する可能性を秘めているのだな、と、当たり前ながら、再確認しました。。


2012年2月5日日曜日

bad girl



MIAのクリエイティブセンス、相変わらず冴えていてキレキレでセンスいいです。今回のMUSIC VIDEOは、アメリカのウェッサイとかのヒップホップカルチャーの記号をそのままローカルドメスティック世界に置き換えて、クールに撮っている点がナイス、車もなんか第二の人生送っているような高級車とか、、、曲芸みたいなのとか、最高に、ワルい。です。超ドメスティックなカルチャーをネタにして、最高にクールにスタイリッシュに撮る。日本は、まったくもって世界に理解されないドメスティックカルチャーの宝庫だと思うので、この種のムービーは、逆に一番得意でやりやすい土地だと思っています。世界に通用しないカルチャーは、描き方次第で、世界に最も大きな破壊力を与える可能性が大きいということを示しているMUSIC VIDEOだと思います。